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2012-05-06

第2回 水墨画ボランティア報告(宮城沿岸部) 【中編2・講座報告2日目】

4月14日、15日と計4回の水墨画講座を開催しました。
今回の記事では、講座二日目についてご報告です。


この日の2ヵ所は、前回の「冬の水墨画講座」を開催した場所で、また描きたい!と好評をいただき、再訪問しました。
もちろん私たちも、またみなさんと一緒に楽しく描きたいと思っていたので、再会をとっても楽しみにしていました。


201204 春の水墨画ボランティア 2日目 am02



 ≪午前の部≫
入谷 山の神平 福祉仮設コミュニティスペース
(福祉仮設入居者と、併設の一般仮設入居者の参加)

 ※福祉仮設とは、仮設の福祉施設です。
  高齢者など、介護が必要な方などが入居しています。



仮設住宅の談話室は、大抵が畳に長机で床座になりますが、こちらでは机と椅子を使用して描けたので、床に座りずらい高齢者も気軽に参加してもらうことができました。
福祉仮設棟の玄関口にこのスペースがあるため、通りがかった方もすんなりと絵画鑑賞をしたり、お話をすることができました。

描くのはちょっと難しそう~という方でも、作品を見て笑顔になってくれたら嬉しいし、私たちの作品でプチ美術館コーナーをつくるのは、良いアイディアのようです

ちなみに今回は私が昨年制作した、桜の掛軸を飾りました。
掛軸は大げさかなと前回は躊躇したのですが、持ってきて大正解でした!
どこの仮設でも、「絵を見てお花見だねぇ」と、みなさんとっても喜んでくれたのです。
やっぱり水墨画といえば掛軸ですしね、夏の回は何を持っていこうかしら?

201204 春の水墨画ボランティア 2日目 am01

今回は2回目の参加となる方とは、お久しぶりです~とお話できるのはとっても嬉しくって、何度も同じ場所を訪れることは自分たちにとっても意味のあることだなと思わされます
また、講座の流れがわかってらっしゃるので、リラックスして時間を過ごしていただけているような気がします。
そのため、初参加の方も描き出しやすいように思いました。

201204 春の水墨画ボランティア 2日目 am04

みなさん、自然と共に暮らしてらっしゃるので植物がお上手なのですが、それにしても初参加の80歳過ぎのおじいさん、とってもお上手で驚きました!
山で咲く藤、私も見てみたいです

お花見がわりに 私は今日も桜を

201204 春の水墨画ボランティア 2日目 am03


ちなみに、前回参加してくださった方から、今回は用事があって参加できないけれど前回のお礼にと顔を出してくれて、メッセージ付きでお菓子をいただきました。
顔を出してくださるだけで嬉しいのに、そんな気持ちは心が温かくなります
次回からはそんなに気をつかわないでくださいねー!



 ≪午後の部≫ 
入谷 童子2期仮設住宅 談話室(仮設住宅入居者の参加)

こちらは自治会長さんが、定年したら水墨画を始めてみたいなとかねてから思っていた方。
宮城には水墨画のお道具も売っていないし、通信でもいいからやりたいなという方なんです
前回もお話が盛り上がり、そんな方とお会いできるとはまさに巡り合い、という気もします。

まず集会所に入ると、嬉しい光景が
前回私がライブペインティングをした作品が飾られていました!
3か月前の訪問だけれど、心はつながっているのかなって。
心がつながるから再会できるのかなって、嬉しくなりました。

201204 春の水墨画ボランティア 2日目 pm02


描き始めると、みなさん筆がスラスラと進みます。
初回は先生の指示がないとどうしていいかわからなかったりするのですが、描くことを自分なりに試して自由に描いておられます。
水墨画が未知の世界でなくなったことや、講座の流れがわかっていることが大きいですね。

201204 春の水墨画ボランティア pm04

最後のライブペインティングも「これがまた見たかった!」だなんて楽しみにしてくれていて、なにができるかみんなで予想しながら真剣に筆使い・色使いを見ています!
喜んでくれて、また飾ってくれるのねと思うと、描き手としては一番嬉しいのです

また来てくれたお礼にと、自治会長さんの手作りのブレスレットをいただきました。
そんな気を遣わなくてもいいのですよ~でも、心のつながりが形にみえるのも嬉しいことですね

201204 春の水墨画ボランティア 2日目 pm03

南三陸町のみなさま、また次回は夏にお会いできること、メンバーみんな楽しみにしています
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genre : 学問・文化・芸術

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私の移ろい
ブログを始めたころから今まで、心境も絵も変化しており、ブログを閉じてHPだけにしようかとも考えました。が、このブログ自身もまた、現代に水墨画家を志すとはどういうことか、というリアルだと思い、継続させています。
プロフィール

水墨画家 麻貴

Author:水墨画家 麻貴
幼少期は、祖父と一緒にお絵かきしながらお昼寝の毎日。小~中学校と書道を習い、大学時代から水墨画を嗜む。

日本の水墨画教室で師範合格を区切りに、中国美術学院書法中国画学部修士へ留学し2017年MFA取得。日本における水墨画の発展向上への貢献を目指す。

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