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2016-05-09

第七回 中国美術学院 留学生展

みなさんこんにちは。
こちら杭州は心地良い春から一変、30度を超す夏日になったり、15度をきってみたりと、体がもたない初夏の日々です。
熊本地震のことや、いろいろな事情で鬱鬱とした気分だったりした中、今回の作品をなんとか描き上げ、出品しました。

201605 留学生展4

出品作
左:春雲抱月/中:一刻~猿~/右:一刻~蟹の滝行~

2016/5/4~5/8
場所:中国美術学院内ギャラリー(中国杭州)



‟一刻~猿~”は「大家小書原作展」の記事に掲載、‟一刻~蟹の滝行~”は「水墨画展 “Duch Monochromatickej Farebnosti” at Slovakia」の記事に掲載しています。
というわけで新作について。


<春雲抱月> (絹本)

久しぶりの大きな作品。今までで一番大きい作品になりました。
ウェブサイトのGalleryにはっきりした写真をアップしたので、ご覧ください)
修士一年生から二年生にかけて一年間宋代絵画の研究をした成果として、一作品残したいなと思い、制作しました。

将来水墨画家としてスタートするための、かけがえのない土台を得た、非常に意味のある勉強でした。
(私は水墨画家としてウェブサイトもありますが、海外で講師をするので必要かなと思ってつくりましたが、
今は修行の身。大学院卒業後からが画家として名乗れるスタートだと思っています)


実はちょうど一年前、西湖畔でスケッチした芍薬からはじまりました。
木蓮桃桜などが一気に咲き落ち藤と牡丹が咲いたあと、この季節は芍薬なんですね。
今年は桃桜系と藤をたくさんスケッチしたかったのですが、芍薬の作品が終わったらまた芍薬の季節になってしまいました…。


ところで、表装が問題で。。
今回大きな絹本でかなり時間をかけているということもあり、表装は日本に送りたかったのですが、事情にてやむなく中国で表装しました。
そうしたら、表装後にはテンの山吹色が抜けてしまっていました…。
テンの顔の白い毛も、芍薬の白もだいぶ薄くなった…。
もちろん落ちないように表装出す前に処理していましたが、甲斐なくです。

仕方ないので、展覧会撤収したので、また描き込みます。

そして、変なところに白がとんでついていたり、作品面に汚れがついていたり軸がたわんでいたりと、「う~ん」と思う点ぼちぼち。
中国人の口癖は「メイスー」気にしない、という意味。
それが彼らの性質をものがたっている、つまり仕事はいい加減ですね。
表装に出している中国人も仕上がりの良し悪しを気にしないので、平行線なのでしょう。

私は、卒展以外は必要に迫られなければもう中国で表装に出すことはないでしょう。
最終帰国まで描きおいて、気に入った作品を日本で表装が安心です。



ちなみに、当初は墨と胡粉のみの作品にしたかったのですが、不本意にもテンが黄色(茶色…)になったので、
また構図も原案でいきたい、とかもあり、帰国後にもう一枚描こうかと思っています。
芍薬の白がとても時間がかかっているので、そこは再度根性ですが!
その際が日本表装できる機会となりそうです。



留学生の作品すこし

書法学科の日本人大学院生。篆書の勉強を兼ねて、なんと、10mの巻物です…。
201605 留学生展2


韓国人の山水画の女の子の模写作品。
ちなみに、韓国の水墨画は日本では知られていないけれど、日本と違ってみなさん一定レベルで描けます。
201605 留学生展3


スリランカの学生。素晴らしい。私、彼の教授の作品がすごく好きなんです。
彼はこうしてきちんと実力をつけて、国に技術を持ち帰るんだと思います。
将来それがスリランカの伝統や感性にどう混ざり合い芸術が発展していくのだろうかと期待できます!
201605 留学生展5


こう見るとアジア系ばかりな感じもしますが、世界各国から留学生が来ています。
でも、欧米から中国の美大に来る学生はだいたい勉強しないので、真面目なアジア人の方が明らかに作品の質が良いです・・・。
というわけで、数点選ぶとアジア系になってしまいます。。
201605 留学生展6


ではでは、またお知らせがあったら更新しますので、気長にたま~に見にきてくれると嬉しいです。
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genre : 学問・文化・芸術

2016-03-03

水墨画展 “Duch Monochromatickej Farebnosti” at Slovakia

今年も大学水墨画講座の成果作品展として、生徒さん及び私の作品の展覧会が先週から始まりました!

<水墨画展 “Duch Monochromatickej Farebnosti”>
( 主催:Academy of Fine Arts and Design Bratislava )
日程:2016年2月25日 ~ 2015年3月2日
場所:miniArt Gallery Bratislava


201602水墨画展_09


スロバキア語の展覧会名の日本語の意味は、
「モノクロという色彩に宿る気韻」


今回、タイトルに悩みましたが、スロバキア語として美しいとのことで、名付けてくれて大変嬉しく思っています。
日本語、スロバキア語、もちろん英語も感じ方や美しさ、文化の概念が異なるので、気韻の意味・水墨画の個性などをよく話し合って生まれた名前です。
今後も、各地展覧会の際には他言語にうまく訳せれば、使っていこうかな、なんて思っています。




展覧会初日のオープニングセレモニーでは、関係者の方々が集い、私も緊張しつつもご挨拶させていただき、とても光栄でした。
201602水墨画展_02
201602水墨画展_03

皆さんゆっくり作品を鑑賞しながら交流できた良い時間となりました。

201602水墨画展_08
201602水墨画展_04



美大の学生さんが生徒さんということで、たった3時間×二日間のワークショップの成果としては、
とても見栄えのする作品展になりました!

・鳥は、静かながら生命力だけでなく、それぞれの動物への愛情さえ感じられる筆使いを生かした作品たち。
・流体は、日本ならではのデザインを生かして、学生たちの感性とヨーロッパの色彩感覚が面白く混じり合った個性溢れる作品たち。
(流体の作品は次の記事にてアップします。)

201602水墨画展_07
201602水墨画展_05
201602水墨画展_10
201602水墨画展_06




私も展覧会のキュレーター及び講師として出品しています。

こちらが私の作品。
どちらも新作です。

201602水墨画展_11

「旅行くBazant」
初日実践講座の鳥および、二日目の雲の参考とした作品。
雉はBazantという名前。
何の鳥を描こうかなと考えていたときに、スロバキアの山にも野生の雉が生息していて、とても馴染みがあると聞きました。
日本の国鳥であるし、「そんな話になったのもご縁かしら」と思い、ブラチスラバで描きました。
今回のオーガナイザーであるオマールが画讃を入れてくれた合作です。
芭蕉の句を書いてもらいましたが、紙が書に全く適さないものであまりにも書きずらく、彼の下書きがとても良かったのが
お清書では発揮できなかったので本当に残念。。
画と書のバランスをきちんと考えて紙を選ばないとダメだなと大変に反省しました。。。


軽快に雲を渡り歩く姿が、我ながらにかわいすぎる!ととっても気に入っています♪
評判も上々で嬉しい限りです。


201602水墨画展_12

「一刻 ~蟹の滝行~」
二日目実践講座の水流の参考とした作品。
ここ数か月、水流の研究をしていたことと、大家小書の際に蟹を何枚も描いたもので、それらの区切りとして制作した一作です。
中国の額装をはずしてきましたが、こちらで再度裏打ちしてもらい、綺麗になりました。
この作品、大胆で面白いと、私の教授に大変気に入ってもらえたので、自信作と言ってもいいのかしら。

私自身流体をデザインとして捉え描くことが大変好きなので、それらの研究を踏まえたことは、今後の制作により自分らしさを
表していけるかな、と自分自身楽しみにしています。




展覧会を通して、スロバキアの方々に「水墨画という絵画」「日本絵画の独特なデザイン性」を知ってもらい、
また、日本文化や欧州以外の芸術への興味を持つきっかけになったり、
スロバキア在住の日本人の方々にも日本文化へ再度理解を深めるきっかけになっていただけたらと思います。


フレーミング、搬入搬出をお手伝いしてくださった学生さん達、お疲れ様でしたた!
201602水墨画展_01


※2日間の講座と展覧会を終えての感想も次の記事で綴っていきたいと思います。お楽しみに!

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2015-12-28

≪大家小書-花鳥鱗介編≫刊行記念 原作展

私も示範として参加させていただいた、中国美术学院から出版される中国花鳥画技法書の
≪大家小書-花鳥鱗介編≫ の出版記念に、原作展が開催されました

2015大家小書展01 2015大家小書展02


期間:2015年12月23日-28日
場所:中国杭州 三尚芸術中心
監修:中国美术学院中国画与書法芸術学院
内容:草虫15種100分類の模写原作/示範に参加した30名の青年芸術家代表作品
http://huadong.artron.net/20151223/n803613.html?from=timeline&isappinstalled=0

また、27日には盛大に開幕式が開催され、教授、作家、大学関係者、絵を学ぶ子供たち等多くの方が集まりました。
2015大家小書展03 2015大家小書展04



研究室仲間と
2015大家小書展05



私が模写示範をした蟹の作品「沈周(明代)」「余省(清代)」
2015大家小書展07 2015大家小書展08



100種がずらーっと気持ちよさそうに並んでいます。
2015大家小書展06



私の出展作品「一刻 ”猿”」
2015大家小書展09 2015大家小書展10



開幕式の後は、作家が子供たちに手ほどきをしながら交流です。
2015大家小書展11



幼い頃から中国画家を目指し描き続けてきた中国人の友人たち。
これから一線を歩いてゆく彼らと共に、出版と展覧会に参加させていただけたことはとても光栄に思いました。
2015大家小書展12


お声がけいただいた教授、そして中国語がまだまだ及ばない私を温かく手助けしてくれた研究室の仲間、そして関係者の皆様。
感謝の気持ちでいっぱいです。多謝!

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genre : 学問・文化・芸術

2015-03-23

「国際青年芸術家堤名展」に出品したご報告

「国際青年芸術家堤名展」
 会期:2014年12月~2015年1月
 場所:中国杭州扇博物館
 出品作品:「漫遊四季~冬~」
 (漫遊四季シリーズの冬が展示されました。)

201412 扇博物館 扇面画2

国際色豊かな選抜若者アーティストの作品展です。

201412 扇博物館 扇面画4
201412 扇博物館 扇面画3
201412 扇博物館 扇面画1

201412 扇博物館 扇面画5

修行に励んでいると、新作制作の時間が取れず、新作を描きたいなぁという気持ちの中過ごす日々。
その分徹修行に打ち込んでいる証拠だけれど。
中国に来る前とは画がかなり変わったはずかつ、誰の観点にもとらわれずに自分の作品を生み出せる
ので本当に新作を描きたいのです。。
本当はウェブサイトの作品集も今の画風での作品を使いたいから昔の作品を載せることに葛藤もある
のだけど、仕方ないですね修行中だもの。今の外見を気にして中途半端にじゃしょうがない。

修行を終え基盤のできた画家として出発する日に新たな作品を描き始める時間が、自分の今の一番の
楽しみです。途中成果を見せれていないですが、私の中身はイロイロ変化しています。
みなさんも次なる区切りの出発のときの私の作品をお楽しみに!

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genre : 学問・文化・芸術

2015-03-03

水墨画展 at Slovakia

今回のブラチスラバでの水墨画講座の成果作品展として、生徒さん及び私の
作品の展覧会がブラチスラバ日本大使館にて先週から始まりました!


<水墨画展 “流水 ~LYUSUI~”>
( 共催:Academy of Fine Arts and Design Bratislava/在スロバキア日本大使館 )
日程:2015年2月27日 ~ 2015年3月12日
場所:在スロバキア日本国大使館

私も展覧会のキュレーター及び講師として出品しています。

中央が私の作品。
今回のオーガナイザーであるオマールが画讃を入れてくれた合作です。
201502 Slovakia Suibokuga Exhibition 01


大使館内なので撮影が制限されていますが、初日のオープニングセレモニーでは、
関係者の方々や大学の教授、生徒さん等が出席なさり、そして日本大使からのご挨拶もありました!
私も緊張しつつもご挨拶させていただき、とても光栄でした。


美大の学生さんが生徒さんということで、たった二日間のワークショップの成果としては、
とても見栄えのする作品展になりました!
は、日本の水墨画らしさを感じてもらえる作品たち。
は、水墨の持ち味を生かして学生たちの個性が豊かに現れたのびのびとした作品たち。


展覧会を通してスロバキアの人々に「水墨画という絵画」「日本文化の美しさ」を感じてもらい、
在住の日本人の方々に日本の芸術を身近に感じ、心安らいでもらえたらと思っています。



総括マネージャーと生徒さんと、生徒さんの作品の前で
201502 Slovakia Suibokuga Exhibition 04

フレームを提供してくださった教授が、花束と共にお祝いしてくださいました。
201502 Slovakia Suibokuga Exhibition 03

フレーミング、搬入をお手伝いしてくださった学生さん達、ありがとうございました!

緑の建物が日本大使館です。ブラチスラバ旧市街の中心という素晴らしい立地ですが、伝統的な
ヨーロッパの雰囲気の中のんびりと過ごせるとても素敵なところでした。
201502 Slovakia Suibokuga Exhibition 02

在スロバキア日本大使館の ホームページにて紹介されました。


※2日間の講座と展覧会を終えての感想も次の記事で綴っていきたいと思います。お楽しみに!

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genre : 学問・文化・芸術

私の移ろい
ブログを始めたころから今まで、心境も絵も変化しており、ブログを閉じてHPだけにしようかとも考えました。が、このブログ自身もまた、現代に水墨画家を志すとはどういうことか、というリアルだと思い、継続させています。
プロフィール

水墨画家 麻貴

Author:水墨画家 麻貴
幼少期は、祖父と一緒にお絵かきしながらお昼寝の毎日。小~中学校と書道を習い、大学時代から水墨画を嗜む。

日本の水墨画教室で師範合格を区切りに、中国美術学院書法中国画学部修士へ留学し2017年MFA取得。
墨芸術家として、日本における水墨画の発展向上と共に、クリーン化・ユニバーサル化を目指す。

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